助動詞を利用すると動詞だけでは表せない話し手の気持ちを表現できる。
利用頻度の高い助動詞について利用例とともに確認する。
can
〜できる[能力]
She can swim very fast.
(彼女はとても速く泳げます。)
When I was a child, I could climb that tree.
(子どもの頃、あの木に登ることができた。)
代用表現( be able to )
She is able to swim very fast.
(彼女はとても速く泳ぐことができます。)
〜しうる[可能性]
It can get very hot in Arizona.
(アリゾナではとても暑くなりうる。)
〜していい[許可]
Can I leave early today?
(今日は早く帰ってもいいですか?)
仮定[could]
If I had more time, I could read more books.
(もっと時間があれば、もっと多くの本を読むことができるのに。)
canとcouldの使い分け
- Canは現在の能力や許可を表す。
- Couldは過去の能力を表す場合や、現在・未来の状況におけるより丁寧な表現、または仮定の状況を表す。
will
〜する[意志]
I will finish the report by tomorrow.
(明日までにその報告書を仕上げます。)
I will go to the party tomorrow.
(明日、パーティーに行くつもりです。)
代用表現( be going to )
I am going to go to the party tomorrow.
(明日、パーティーに行く予定です。)
仮定[would]
I would travel the world if I had more money.
(もっとお金があれば、世界を旅するのに。)
willとwouldの使い分け
- Willは未来の予測、意志、決定を表す際に使用される。
- Wouldは仮定法の文脈で使用され、過去の習慣を表す場合や、より丁寧な依頼、提案をする際にも使用される。
- 仮定法
- I would go to the party if I were invited.
- (招待されていれば、パーティーに行くのに。)
- 過去の習慣
- When I was young, I would go fishing every Sunday.
- (若かった頃、毎週日曜日に釣りに行っていました。)
- 丁寧な依頼
- Would you mind closing the window?
- (窓を閉めていただけますか?)
- 仮定法
may
〜してもよい[許可]
May I use your phone?
(あなたの電話を使ってもいいですか?)
may not: 〜してはいけない[禁止]
You may not enter the restricted area.
(制限区域には入ってはいけません。)
〜かもしれない[推量]
It may rain later.
(後で雨が降るかもしれない。)
代用表現
It is possible that it will rain later.
(後で雨が降る可能性があります。)
mayとmightの使い分け
- Mayは可能性が比較的高い状況に使われる。
- You may leave early if you have finished all your work.
- (仕事をすべて終えていれば、早く帰ってもよいです。)
- Mightは可能性がより低い、より不確かな状況に使われる。また、過去の文脈での推測にも用いられる。
- It might rain later.
- (後で雨が降るかもしれません。)
must
〜しなければならない[義務]
You must wear a seatbelt while driving.
(運転中はシートベルトを着用しなければなりません。)
代用表現( have to )
You have to wear a seatbelt while driving.
(運転中はシートベルトを着用しなければなりません。)
must not: 〜してはいけない[禁止]
You must not smoke in this area.
(このエリアで喫煙してはいけません。)
〜にちがいない[確信]
She must be the new teacher.
(彼女は新しい先生に違いない。)
shall
Shall I|〜しましょうか?[申し出]
Shall I open the window?
(窓を開けましょうか?)
Shall we|〜しませんか?[勧誘]
Shall we go to the cinema tonight?
(今夜、映画に行きませんか?)
should
〜すべき[義務, アドバイス]
You should see a doctor if you feel worse.
(もし具合が悪くなったら、医者に診てもらうべきです。)
その他、2語以上の助動詞
その他、2語以上で助動詞として働く表現。
助動詞 | 説明 | 例文 | 日本語訳 |
---|---|---|---|
used to | かつては〜だった | I used to live in Tokyo. | かつては東京に住んでいました。 |
had better | 〜したほうがよい | You had better bring an umbrella. | 傘を持って行ったほうがいいですよ |
ought to | 〜すべきだ | You ought to apologize for what you did. | あなたがしたことに対して謝るべきです。 |
would rather | むしろ〜したい | I would rather stay home than go out tonight. | 今夜は外出するよりも家にいたいです。 |
「to不定詞」や「~ing系」を利用するときcan、mustなどの助動詞を利用できない。
以下のように代替フレーズを利用する。
can
→ be able to
must
→ have to