財務諸表は「割合」で分析する。例えば、売上高が前年より増えていても、粗利益率が下がっているなどのケースがある。
ここでは、財務諸表分析のうち、主要な分析について取り上げる。各指標の定義を忘れたときに見直す。
目次
収益性
売上高総利益率(粗利益率)
サービスの付加価値がどれだけあるのか判定する。
売上高営業利益率
営業活動でどの程度利益を出しているのか判定する。
ROA|総資産利益率(Return On Assets)
資産をもとに、どの程度利益を出しているのか判定する。
ROE|自己資本利益率(Return On Equity)
自己資本をもとに、どの程度利益を出しているのか判定する。
安全性
自己資本比率 (高いほど良好)
どれだけ自己資本で資産をまかなっているのかを判定する。
自己資本比率が低いということは、借金をして資産をまかなっていることになる。
流動比率 (高いほど良好)
短期的な支払能力を判定する。140%以上あれば安全性が高いほう。
固定比率 (低いほど良好)
中長期的な安全性を判定する。100%以上ということは、借金をして固定資産を購入していることになる。
成長性
売上高増加率 (高いほど良好)
前年の売上高と比較して判定する。
経常利益増加率 (高いほど良好)
前年の経常利益と比較して判定する。